女を捨てる俺って、格好いいだろう

またしても、少々ショッキングなタイトルですが、今日の文章は、少し前に書いた「インテリ達のとんでもない女性蔑視」に関連しています。

最近、読んだ本に森鴎外の「舞姫」が取り上げられていました。

有名な小説ですからほとんどの方は少なくとも題名は聞いたことがあると思いますが、ストーリーは知らないんじゃないかな。

以下、簡単に要約します。

ドイツ留学した若い日本人エリートが現地で美しい踊り子と知り合い、同棲します。

そのため、彼は一旦免官となりますが、ある有力者の後押しで出世コースに戻ることができます。

妊娠したエリスを捨てることを条件に。

その後エリスは発狂。

どうです、最低の男でしょう。

小説の話だろうと思うかも知れませんが、鴎外の実体験がベースになっているんですね。

ただし、エリスの妊娠や発狂の部分は創作で、実際には鴎外は恋人を日本まで連れ帰っています。

しかし、鴎外は母を始め、周辺の人々に反対され、彼女を祖国へ帰してしまったとのことです。

やっぱり最低だ。

ところで、この舞姫の話を外国で俺は女を泣かせたもんだといった自慢話と見る人がいるようです。

なるほどねえ。

そうともいえないことはないかな。

ところで、ある英文学者で早大名誉教授の男性が、その著書で「女に惚れて苦しむというのは、つまらんことで、女に惚れさせてのち、これを捨てるのが恋の快味である」と述べています。

ううむ、本気か?

早大名誉教授ともあろう人がこの発言。

しかも、英文学者のくせに言葉の使い方が無神経すぎる。

女性を捨てるってなんですか。

別れることはあっても、捨てるって、モノじゃないんですから。

まあ、俺ってすごくもてたんだよって、単にいきっただけなのかも知れませんが。

この早大名誉教授の著書は1999年の出版ですからそれほど昔のことではありません。

そして、今でも似たようなことを口走る男性がいます。

もて自慢というか。

昨日少し触れたフェミニストのみなさんも、こうした発言にこそ抗議すべきでしょう。

では

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