
タイトルでは夫婦関係と書きましたが、恋人関係や親子関係等々、何らかの人間関係とご理解ください。
さて、誰でも勢いで相手にきつい言葉を言ってしまうことがあるでしょう。
ある程度までは許されるにしても、あまり酷いと人間関係を破綻させてしまう恐れがあります。
とすれば、人間関係を円満に保ちたければ、ネガティブな言葉を一言も発しないようにすればいいわけですが、実際にはよほどの聖人でない限り不可能です。
最近、こうした人間関係の破綻を防ぐために役立つとされる研究を見つけましたので、ご紹介しましょう。
考え出したのは、夫婦関係を含めたパートナーシップ研究の権威であるジョン・ゴットマン。
これは、簡単に言うと、ポジティブな言葉とネガティブな言葉の数を比率化して人間関係の破綻を予測する方法で、「ゴットマン率」と呼ばれています。
まあ、ゴットマン率を知らなくても、身近な肉親やパートナーにだったら少しくらいネガティブな言葉をぶつけても嫌われないが、あまり知らない人間に対してネガティブな言葉を投げかければあっという間に嫌われてしまうことは経験で知っているでしょう。
ゴットマン率は、これを具体的に数値化しているわけです。
以下に例を上げます。
・親と子供のゴットマン率 ポジティブな言葉3:ネガティブな言葉1
・上司と部下では ポジティブな言葉4:ネガティブな言葉1
・夫婦や恋人などのパートナーでは ポジティブな言葉5:ネガティブな言葉1
・友人では ポジティブな言葉8:ネガティブな言葉1
・スポーツクラブのコーチと教え子では ポジティブな言葉10:ネガティブな言葉1
・店のスタッフと客では ポジティブな言葉20:ネガティブな言葉1
・相手の養母では ポジティブな言葉1000:ネガティブな言葉1
といった感じです。
具体的な例を上げると、親と子供のゴットマン率は3:1なので、親が子供を3回ほめて1回怒ったりするだけならば、親子関係は破滅的になりません。
夫婦や恋人などのパートナーに対しては5回ほめて、1回相手にネガティブな言葉をなげる程度ならばパートナーとの関係は破綻しないでしょう。
長くなるので明日に続きます。
では