セックスをしたがらない人たち

昨日に引き続き、今日もセックスの話をします。

アクセス数を増やそうと必死なのが丸出しで済みません。

ということで、本題に入ります。

人は多くの場合、思春期に自分の性的アイデンティティに気づきます。

同性愛者、異性愛者、両性愛者といった感じですね。

そして、ほかの人間と性的に接触したいとの自然の欲望に目覚め、特に男性は、それに振り回されてしまいます。

ここまでは、いってみれば常識的知識の範囲でしょう。

しかし、最近は、人間には男性あるいは女性に対する性的関心が完全に欠如しているもう一つの性的指向があるとの説が有力になっています。

いわゆる無性愛者と呼ばれる人たちですね。

両性愛者は、男性にも女性にも惹かれるわけですが、無性愛者は男性・女性どちらとのセックスにも無関心で興味がないのです。

ただし、彼らは禁欲主義者のように、自らの意志で選んだわけではなく、また、薬や病気のせいで性欲が失われたわけでもありません。

染色体異常でも幼少時のトラウマが原因でもない。

大部分の無性愛者は、健康でホルモンバランスも問題なく、性的に成熟しています。

しかし、理由はわかりませんが、セックスは退屈でうんざりするものでしかないのです。

無性愛は状況による後天的なものではなく、その人の生物学的性質の基本的な部分であるという意味で性的指向の一つです。

ですから、異性愛の男性やレズビアンの女性がある日、目覚めたら男性を好きになっていることがありえないのと同様にある人間が突然無性愛者になることもありません。

ただし、言っておかなければいけないことは、無性愛者は他の人たちと同じように、誰かと親密な関係を築きたいと思っていることです。

多くの無性愛者は、「普通」の恋愛関係を築きます。

パートナーと性交渉をしないという点を除けば、他のカップルと同様に生活し、人を愛するわけです。

性行為に関しても、恋愛パートナーのためにセックスをする人もいれば、一般に人がセックスをすることは嫌わないものの、自ら性行為をすることには強い嫌悪感を抱く人もいるとのことです。

それで、無性愛者がどれくらい存在するかですが、これを知ることはなかなか難しい。

自身の内の無性愛の存在にすら気付いていない、もしくは自分が無性愛者であると認めたくない、という人々がいることがその理由の一つです。

大体、無性愛者は同性愛者よりも目立たないので、なかなか確認できないですからね。

ただし、研究によれば、一応、無性愛者の割合は人口の1~3%前後だと考えられています。

同性愛者の割合が約3%と言われていますから、これを少々下回る程度で、決してものすごく稀というわけではありません。

ところで、人のほぼすべての社会行動の根底には究極的には性的競争があります。

つまり、人間社会の発展は性的競争に負うところが大きいということです。

しかし、進化心理学的にいえば、人間にセックスによる満足感を与えて、遺伝子を広めさせるのが自然のことわりだとすれば、無性愛はなぜ生まれたのでしょう。

無性愛に遺伝的要因があるのでしょうか。

今後、無性愛者が増加していくことがあるのでしょうか。

もしそうなら、出生率低下の大きな原因となる可能性があります。

性的指向や科学研究の分野としての無性愛の受容はまだ比較的新しく、社会学・心理学的知見からの本格的な研究は始まったばかりとのことですが、今後これらの疑問に答えがもたらされることを期待したいですね。

しかし、この歳になっても新しい発見があるとは思っていませんでした。

性の世界は本当に面白いですね。

では

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