
今日は、前世の記憶とカルマの話をします。
前世を記憶していると主張する人間は世界中に沢山います。
いわゆる生まれ変わりですね(特にインドに多いようです)。
しかし、彼らのほぼ全員が厳しい歴史的検証をパスしていません。
彼らの話は記録に合致しないか、重大な歴史的誤りがあります。
前世の記憶を人為的に思い出させるのが退行催眠です。
時々テレビ番組でもやっていますが、催眠術をかけられたタレントが自分はイタリア人だったとかイギリス人だったなんて言います。
どうも格好良すぎるのはまあいいとして、そんなにはっきりと覚えているのならその国の言葉を話せないのは不思議です。
※生まれ変わりを主張する人が、異言といって、本人がまったく知らないはずの言葉を話すことがあります。
しかし、この場合も実際には存在しない、または知られていない言語を話すだけで、たとえば中世の英語やフランス語を正しく話した例はありません。
前世を飾る傾向は人の前世がわかると称する霊能者にも見られます。
相談者の前世や守護霊として上げるのがほとんどの場合、貴族、武士、僧侶といった比較的受け入れ易いものばかりなんですね。
退行催眠で語られる前世の話は、本人の無意識(意識的でなければですが)の願望が現われたものであることが結構あります。
また、被術者の暗示によって作り上げられたフィクションだったりします。
結局、歴史小説やドラマから得た知識なんですが。
そのために、いい加減な時代考証を鵜呑みにして、当時ありえなかったような習慣や服装を語ります。
そして、霊との対話と同じく、前世を思い出した人の記憶からそれまで知られていなかった歴史上の重要な事実がわかったなんてことはまったくないんですね。
長くなったのでカルマについては明日書きます。
では。
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