占いと詐欺と裁判と

最近、ある知り合いの女性から相談を受けました。

彼女も占い師でやはりブログを開設しています。

なんでも、「違法ビジネス撲滅機構」と称する団体から、「通報に基づき、自分は死を予言できる等の虚偽の説明を行い、勧誘を行っていることが確認できたので、直ちに違法行為を停止しない場合は、告訴等の法的手続きを粛々と進める」とのコメントがあったとのことです。

彼女は気が小さいので結構びびっているようでしたが、こんなのはまったく気にすることはありません。

最近、問題になっている誹謗中傷の一種というか、どこかの頭のくすぼれた人が、誰でもいいから傷つけてやろうと手当たり次第に書き込んでいるコメントでしょう。

では、万が一訴えられたとして(絶対にありえませんが)、罪に問われる可能性はあるでしょうか。

まあゼロでしょうね。

今まで、死を予言できる等の虚偽の説明を行い、勧誘したからといって、裁判にかけられた例はありません。

ついでにいえば、占いがあたらないからといって、詐欺罪に問われた例もありません。

これを買わないとあなたは死にますなどと脅して、安物の壺を何百万円で売りつければ捕まるでしょうが。

大体、宗教団体が予言をして、信者から財産を巻き上げても、それ自体で逮捕されたなんて話を聞いたことないでしょう。

それに死の予知が詐欺であるかどうかどうやって証明するんでしょう。

実験なんかしたら、死ぬといわれた人をどうしたらいいかわかりませんからね。

それこそ人権問題になります。

元々、予知や予言が存在しないこと客観的に証明することはできません。

しかし、科学的に証明できなからといって絶対にないとは言えない。

そして、司法はこういうセンシティブな問題、特に予知や、超常現象、さらには神の存在といった問題に踏み込まないのです。

このあたりのことは、前に書いた映画「エミリー・ローズ」についての記事でも少し触れました。

裁判所が神の存在を否定なんかしたら大変なことになるでしょう。

西欧諸国にはキリスト教やイスラム教などを国教としている国が多いですし、宗教が人々の心の支えになっていますからね。

社会が根幹から崩壊してしまう可能性があります。

そして、神を否定できないということは、悪魔の存在や奇跡、超常現象、超能力も認めることになります。

また、信教の自由は憲法で保障されています。

というか宗教団体には税金がかかりませんから、保護されているとさえいえるでしょう。

オームのようにかなりはっきりとした犯罪行為でも行わない限り手を出せない。

占い師でいえば、物凄く高い鑑定料を取る人もいるみたいですが、これもそれだけでは司法は動きません。

上に書いた知人の占い師なんか、地道に仕事をしているだけですから、何も心配することはないでしょう。

他にも同じようなコメントを貰って心配している人がいるかも知れませんが、何も心配することはないといってあげたいですね。

では

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