
最近、葬式のIT化が進んでいるのだそうです。
ヒト型ロボット「Pepper」による読経、芳名帳記入をIT化した「電子芳名帳」、ネット上で葬儀を配信し、遠隔の人もスマートフォンで疑似体験できる「ネット葬儀」といったサービスが提供されるわけですね。
当然ながらこれには賛否両論があります。
そんなものでは心がこもらないし、死者も浮かばれない、これが反対派の代表的な意見ですね。
サービスを提供する企業側は、菩提寺が無かったり、檀家制度にとらわれたくないといった現代人のニーズに合せていると主張します。
私はIT葬儀に賛成というか、葬式の意義自体に疑問を持っていますが、それはいいとして、たとえば、ヒト型ロボットのPepperによる読経はどうでしょう。
Pepperは、もともと頭は坊主ですが、導師の格好で読経するだけでなく、説法もするとのことです。
そして、Pepperの横には、人間の副住職が控え、何か起きた場合に対応します。
ロボットの読むお経に宗教的功徳はないとの考えもあるでしょう。
しかし、私には従来の僧侶との違いがわかりません。
申し訳ないですが、私の知る限り、一般の家に来るようなお坊さんは単にルーティンでお経を読んでいるとしか思えません。
説法にしてもくだらないことしか言わない。
そして、短い時間しか居ないのに結構なお金を取るんですね。
私も身内のために葬式を出したことがあります。
その時も葬式なんか要らないと思っていたのですが、何しろ突然のことで対応できないのです。
仕方がないので、町内会の役員に葬儀社を紹介してもらい、親戚に連絡しました。
こうなると葬式をしないわけにはいきません。
それはいいんですが、費用が高いのに驚きました。
今考えるとずっと安く済ますことができたと思います。
私の時は葬式も何も要りません。
火葬は義務だし、亡骸をほっておくわけにもいかないでしょうから、焼いてもらって、遺灰は散骨でいいと思っています。
話を戻すと、現代の葬式を見ていると、完全に形骸化していて、とても意味があるとは思えないんですね。
単に、区切りをつけるためのセレモニーだとすれば、IT化しても何の問題もないでしょう。
今後も盛大にやりたいという人は結構いるでしょう。
しかし、本当に亡くなった人のことを考えてのことかどうかは疑問です。
蛇足ですが、葬式の話は一種のタブーなので、普段話題に上ることはあまりないと思います。
しかし、私のように突然のことにうろたえて、無用の出費をしないために、普段から準備をしておいたほうがいいですよ。
では。