昨日の続きとして、今日はカルマの話をします。
ほとんどの方がカルマという言葉は聞いたことがあると思います。
また、大体の意味はなんとなくご存知でしょう。
一応説明すると、カルマはインドの古語で「行動」を意味し、ヒンズー教や仏教など、東洋の宗教に多く見られる因果応報のことです(日本語では「業」と言います)。
一言でいうと、人の取る行動のすべては(前世も含めて)、回りまわっていつかは自らに帰ってくるという考え方ですね。
カルマには大きく分けると善業(アカルマ)と悪業(ヴィカルマ)の2つがあります。
善業は「あらゆる生命の発展」に繋がる行為であり、今世で善業を積んでおけば来世で幸せになります。
そして、悪業は「あらゆる生命の破滅」に繋がる行為であり、悪業を積むと来世で不幸になります。
ですから現世の幸、不幸は前世の行いの良し悪しですでに決まっているわけです。
そして、カルマは、たとえば、誰かを傷つけたら、同じように誰かに傷つけられるまで消えません。
傷つけたと言う「原因」から、そのカルマを消化する為の「縁」が生じ、傷つけられると言う「結果」を招き、初めてカルマは消化されるわけです。
人は誕生と再生を繰り返しながら、カルマを負い、消化します。
これは「悟り」という極致に到達するまで繰り返されます。
これが輪廻転生です。
しかし、悟りを開けば万物は苦悩を本質とする現世から開放され輪廻から開放され解脱します。
解脱はすべてのものにとっての最終で究極の目標とされています。そのために人は修業を積むわけです。
ついでに言えば、解脱すれば輪廻転生から解放されるですから、釈迦の生まれ変わりと言うのはナンセンスなんですね。
一部の教祖なんかはそう主張していますが。
念のために申し上げますが、ここまではカルマの説明で、私が信じているわけではありません。
明日はカルマに対する疑問を書きます。
では。
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