昨日の続きです。

昔、日本で子供時代を過ごしたフランス人女性に聞いたんですが、フランスには肩凝りと云う概念がなく、そんな現象もないと云うんですね。

実際に他のフランス人と話しても肩凝りを知りませんし、説明してもわからないようです。

ところがこれはある本を読んで知ったことなんですが、肩凝りと云う概念を持たなかった人間もたとえば日本に住んで、それを理解したとたんに肩凝りが始まるとのことです。

これは非常に面白い現象と言えるでしょう。

しかし、日本にしても肩凝りとの言葉がまずあって現象としての肩凝りが始まったわけではないはずなので、そのあたりのことがよくわかりません。

それから「ストーカー」ですが、この言葉が一般に知られるようになったのは1980年のジョン・レノン射殺事件からだと思います。

そして翌年のレーガン元大統領暗殺未遂事件(ジョディ・フォスターの熱狂的ファンが彼女の気を引くために大統領暗殺を図った事件)でも話題となり、完全に市民権を得ました。※

※「ストーカー」または「ストーキング」は最初は有名人に対する行為だけを指していたと思います。

ストーキングと云う行為自体は昔からあったのでしょう。

しかし、この言葉が一般的になってから実行者が大幅に増えたんですね。

病気にしても一般に知られるようになると患者が増えるといったことを聞いたことがあります。

ある現象に明確な名前が与えられることによって、隠れていたものが顕在化するということはあるでしょう。

しかし、それだけではなく、言葉が一般的になるとその言葉が持っている力に影響される人間が増えることもあるのではないでしょうか。

この現象を科学的に検証した例はないようですから、客観的な説明は難しいかも知れませんが、私はこれも言霊の一種だと思っています。

ついでに書いておくと、昔、「光化学スモッグ」と云う言葉が一般化すると、朝礼などで倒れる生徒が急増しました。

大勢の子供たちが一斉にばたばた倒れたんですね。

しかし、「光化学スモッグ」があまり注目されなくなると、倒れる生徒の数は元に戻っています。

これも言霊の持つ自己暗示効果のせいだったのでしょう。

話は替わりますが、元米副大統領で、2000年の選挙ではブッシュ現大統領に僅差で敗れたゴア氏は、「地球温暖化」と云う言葉は優しいので人々の心に響きにくい、だから「気候の危機」を使っていると言ってました。

これは誰でも思い当たるでしょう。

同じことを伝えるのでも使う言葉でインパクトが違います。

そして、これを推し進めると人の心を操作することができるわけです。

いわゆる洗脳またはマインドコントロールですね。

マインドコントロールには様々な方法がありますが、割りと一般的で「ソフト」な方法(ハードは方法は別の機会に説明します)として、特定の集団内でのみ通用する特殊言語の使用が上げられます。

たとえば、兵士に特定の話し方や言語を使用させることによって、国家や指導者に忠誠を誓わせることができます。

また、ある特定の国や民族に敵意を持つようにすることも可能です。

有名なのはヒトラーで、彼は演説の名人で、人心操作術に優れていたそうです。

小説ですが、有名なジョージ・オーウェルの「1984」に出てくる思考犯罪防止を目的とした「新語法」も同じです。

最近では、カルト集団もこの技術を取り入れています。

北朝○でも同じようなことをしているようですが。

こうした特殊言語の使用によって、集団の構成員にその言葉による条件反射を作り出したり、複雑な物事を単純化することができます。

また、解決の方向を規定することによって、その言葉を使用する人達の思考の幅を狭め、思想をコントロールすることができるわけです。

更に、集団の構成員はその言葉を使用することに快感を覚えるようになります。

そして、こうした特殊言語はその言葉がわかる者同士に仲間意識を作り出し、結束を固め、わからない者との間に溝を作り出すことになります。

これも言霊の持つ力を利用した例ですね。

まだ、書くことは沢山あるのですが、整理されていませんので、今回はこれで終わります。

では

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