昨日のシンクロシニティに続いて、今日はセレンディピティ(serendipity)の話をします。
横文字の言葉ばかりですみません。
では本題に入ります。
セレンディピティとは、簡単にいうと、何かを探している時に、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉です。
そして、この言葉は英語以外の言語には翻訳が不可能とされています。
つまり、一つの単語でこの言葉の概念を完全に表すことができないということですね。
日本語では「偶察力」と訳されているらしいのですが、聞いたことがないでしょう。
字面を見ても意味は理解できません。
「偶然幸福発見能力」との8文字熟語として表現されることもあるようで、このほうがまだわかりやすいかな。
それはとにかくとして、セレンディピティは、失敗してもそこから見落としせずに学び取ることができれば成功に結びつくという教訓として語られることが多いようです。
たとえば、ペニシリンの発見、X線の発見、電子レンジの発明などが例として上げられます。
ただ、注意しなければいけないのは、セレンディピティとは、何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見をする「能力」のことを指すことです。
ある脳科学者は、セレンディピティについて、偶然の出会いは誰にでもあるけれども、その時にその出会いに「気づいて」、いろいろ考え、吸収して自分のものにすることができる能力と説明しています。
ある意味ではセレンディピティとはツキを呼び込む能力と言い換えることもできるかも知れません。
イギリスのある学者が、クリエイティブな仕事をしている人たちにアンケートを行いました。
あなたは「出会いのチャンス」を高めるために、どんなことをしていますか?
代表的な答えを以下に上げます。
・毎日のルーチンにバリエーションをつける。
・異なる環境の中で違う人と仕事をする。
・仕事場の模様替えをする。
・普段やっていることの方法を変える。
要するに、同じことの繰り返しを避けるということですね。
私たちは、偶然の出会いを制御することはできなくても、良い出会いにつながりそうな特定の時と場面に身を置くことはできます。
これによって、セレンディピティを引き起こすことができるのです。
結局のところ、公平に降り注ぐ幸運・不運からより多くの幸運を捕まえられる思考や行動パターンの人が運が良い人ということになるわけです。
これがセレンディビティが高いということです。
そして、訓練によって、このセレンディビティを高めることができます。
長くなるので明日に続きます。
では
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