言い訳でいいわけ?−セルフ・ハンディキャッピング

今日は「セルフ・ハンディキャッピング」の話をします。

この言葉はあまり耳慣れないと思いますが、説明を聞けば多分ほとんどの方が思い当たるところがあると思います。

「セルフ・ハンディキャッピング」とは、「人は他者からよい評価を受ける確信がない場合や、人尊心が損なわれることが予測できる場合には、自分の能力発揮を妨害するハンディキャップがあることを他者に主張したり(主張的セルフ・ハンディキャッピング)、自らハンディキャップを作り出す行為を取る(獲得的セルフ・ハンディキャッピング)」ことです。  

たとえば、大事な試験の前にゲーム興じたり、テレビを見たりすることですね(獲得的セルフ・ハンディキャッピング)。

これは試験勉強から逃避しているだけではなくて、自分に不利な行動を取ることによって、

実際に失敗した時の言い訳を「失敗する前」に用意しているわけです。

これでたとえ失敗してもそれはハンディのせいであり、自分の能力が低かったせいではないと考えることができます。

だから自尊心が痛みませんし、成功すればハンディにも関わらず成功したことで、自尊心を高揚させることができます。

また、セルフ・ハンディキャッピングには、実際に行動を取らないで、ハンディがあることを他人に吹聴するだけの場合があります(主張的セルフ・ハンディキャッピング)。

試験当日にクラスメイトや仲間に実際は勉強したのに「昨日遊んじゃった」などと言うことがよくありますよね。

ただ、こうした「言い訳」を聞かされる方はよく分かっていますので、好意的には取られず、またかと思われるだけです。

上にも書いたように、誰にでも多かれ少なかれセルフ・ハンディキャッピング的行動を取ったことはあると思います。

しかし、これが癖になってしまうと(よくいますが)、肝心の時に努力できなくなる恐れがあります。

ついでに言えば、アルコール依存症もセルフ・ハンディキャッピングの慢性化の場合があるそうです。

自分には能力があるのにアルコールのせいで発揮できないという訳ですね。

結局は自分自身を甘やかし、慰めているだけなのですから、できれば、セルフ・ハンディキャッピング的な行動に走りたいとの気持になっても(意識していれば自覚できます)、意志の力でそれを押さえ、きちんと努力をするべきでしょう。

そのほうが必ず良い結果が得られます。

長くなるので続きは明日に。

では


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