相変わらず御朱印人気が続いているようです。
ご存じだと思いますが、御朱印とは、神社や寺で主に参拝者向けに押印される印章のことです。
御朱印はデザイン的に優れているものが多いので、沢山の神社や寺を回り、それぞれの御朱印を一冊のノート(御朱印帳)に集めるわけですね。
ところがこの御朱印帳をネットオークション等で転売する輩が出てきたのです。
これに対して、ある著名神社の関係者が怒りのツイートを発信しています。
「ヤフオクで当社の御朱印帳が出品されていました。
すでに落札されていまして社頭頒布の約3倍近い値段で落札されていました。
神社頒布品をオークションに出品し利益を得る行為は許せません。
頒布品は祓いをし神徳を得られるように祈願しております。
一般商品とは違うものなんです。
もう来ないで下さい」
これに対して、賛否両論が見られます。
賛成派は、ありがたい御朱印を転売するなんて罰あたりだといった感じですね。
反対派は、自分で買ったものをどうしようが勝手だ、転売して何が悪いと主張します。
ううむ、どうでしょう。
確かに御朱印はありがたいような気もしますが、もともと売られていたものですよね。
上記のツイートでは頒布といっていますが、300円の値段がついています(御朱印の価格は全国一律とのこと)。
決して、無料で配布していたものを転売したわけではないんです。
だとすると、自分たちは金儲けをしておいて、他人がそれで稼ぐのは許せないと考えていることになりませんか。
日本の寺や神社には賽銭、御祓い、御神籤、御朱印と金儲けのネタが沢山あります。
その上、ほとんどが入場料まで取ります。
しかも、税金がかからない。
坊主丸儲け(古いシャレで申し訳ありません)
かなり前のことですが、京都でこうした宗教施設に課税するとの案がありました。
当然、寺と神社は結託して猛反対。
なんとストライキを行ないました。
入場禁止にしたんですね。
僧侶や宮司はよく人の道を説きますが、観光客を人質に取るようなことをして平気なんです。
最終的に、京都のイメージダウンであるため、行政側が折れて、課税案を引っ込めました。
基本的に宗教団体は非課税というのはわからないわけではありません。
しかし、観光のために訪れる人達は宗教的な考えはないわけですから、すべて非課税というのはおかしい。
話を戻すと、御朱印は売り物なんですから、それを転売するのは自由です。
もし信仰心をうんぬんするのなら、最初から信者以外は立入禁止にするべきでしょう。
では。