
今日は、人間関係を良好に維持するための秘訣 ゴットマン率をご紹介します。
みなさんも、ネガティブな言葉が多い人は嫌われるといったことは、感覚的には理解されていると思います。
では、ポジティブな言葉とネガティブな言葉をどれぐらいの比率で使えば人間関係を良好に維持できるかはわかりますか。
具体的な数字で答えられる人は少ないでしょう。
それを明らかにしたのが、ゴットマン率*なのです。
* ワシントン大学名誉教授ジョン・ゴットマン博士が提唱
この率は二人がどのような関係にあるかによって異なります。
親子の場合:ポジ3、ネガ1
上司と部下:ポジ4、ネガ1
カップル:ポジ5、ネガ1
友人同士:ポジ8、ネガ1
基本的には、これらの率を超えてネガ発言が多くなると、人間関係が悪くなるとされています。
ただし、親子の場合はポジとネガの割合が「3:1」ですが、比較的ネガの割合が多くても許されるようです。
反対に、友人同士では、人間関係を保つのがむずかしいんですね。
友人間では、相手に対しネガティブな言動をすると、あっという間に関係が冷えてしまうということです。
そして元に戻すのもむずかしいので、特に注意が必要です。
よく考えてみると、ゴットマン率は「関係性の自由度」に関連があるようです。
たとえば、親子関係は、絶縁という可能性もないことはないものの、普通は一生続くので、自由度がかなり低いと言えるでしょう。
上司と部下との関係も、自分の意思で解消するというのはなかなか難しい。
そのため、自由度は比較的低くなります。
これに対して、カップルは自分の意思で関係を解消できます。
結婚していればハードルは未婚より高くなりますが、離婚は普通にありますからね(つまり自分の意思で解消可能)。
そして、自由度がもっと高いのが友人関係です。
環境が変われば、あっさり解消してしまいます。
たとえ親しい友人でも、環境の変化をきっかけに疎遠になってしまうことが普通にあるでしょう。
このゴットマン率を身につけ、実際に適用すれば、あなたも人間関係の達人になれるはずです (なれなくても責任は取れませんが)。
補足として書いておくと、上司が部下に話すときは、ほめ4、叱責1ぐらいがいいかな。
部下は「ほめて伸ばす」のが原則。
これより叱責や説教の割合が多くなると、部下に嫌われてしまいます。
特に、自分も叱責されて育ったからと考える人は、今は時代が違うということを弁えて注意してください。
では