昔から世間から偉人だと言われている男性の奥さんが大変な悪妻だったという例は結構あるようです。
フリー百科事典「ウィキペディア」によると世界三大悪妻は、
クサンティッペ(哲学者ソクラテスの妻)
コンスタンツェ・モーツァルト(作曲家モーツァルトの妻)
ソフィア・トルストイ(作家トルストイの妻)となっています。
以下にそれぞれのエピソードを簡単に紹介します。
クサンティッペは夫ソクラテスに対して激しくまくしたて、彼が動じないので水を頭から浴びせたことがあります。
また、ソクラテスは「ぜひ結婚しなさい。よい妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば私のように哲学者になれる」と言ったとされています(こんなことを言うから奥さんは怒るんでしょうが)。
コンスタンツェ・モーツァルトは大変な浪費家でした。
そして、モーツァルトが死んだ時に別荘で遊んでいたり、彼の葬儀もきちんと行っていないとされています(今でもモーツァルトの墓はどこにあるかわかりません)。
ソフィア・トルストイについては、トルストイが82才の時に家出したのは夫人との確執が原因とされています(子供は12人も作っているんですが)。
トルストイは小さな駅で亡くなっています。
いわばのたれ死にですが、その時に、「あの女だけは連れてこないでくれ」と言ったそうです。
ただ、一言断っておくと、これらはすべて偉人の生涯に関する話を面白くするための後世の創作である可能性があります。
ちょっと気になったので、三大悪妻をフランス語でどう言うか調べてみました。
しかし、どうもフランスではそんなことは言わないみたいなんです。
英語でも調べましたがありません。
私の調べ方が悪いのかも知れませんが。
ただ、何でも三で括りたがるのは日本人の特性のようです。
たとえば三大珍味や三大美女もフランス語や英語には見当たりません。
まあ、楊貴妃、クレオパトラ、小野小町の三大美女に関しては、日本だけで言っているであろうことは想像がつきます。
小野小町なんて世界的な知名度はゼロですからね。
楊貴妃もちょっと無理かな。
クレオパトラはいいとして、多分、歴史的な絶世の美人というとトロイのヘレン辺りが上げられると思います。
3人目はすぐには思いつきませんが。
それはいいとして、ちょっと横道にそれすぎましたので、悪妻の話に戻ります。
この悪妻、今だと鬼嫁の基準とは、権力欲が強い、嫉妬深い、自己主張が強い、夫に従順ではない、だとされています。
しかし、これはどう見ても男性の視線ですね。
これが男性であれば同じことでもそれほどの欠点とは言われないでしょう。
要するに女性はおとなしく家にいて、男の言うことを聞いていれば良いといった古い考えかたです。
特に夫に従順でないと悪妻または鬼嫁だなんて男性の勝手な言い分でしかありません。
男性が奥さんに従順でなくても責められないと言うか、従順であるほうが周りから馬鹿にされると思います。
ただ、悪夫(こんな言葉はありませんが)の場合は大抵の場合、シャレにならず、悲惨さしか感じられないのに対して、悪妻や鬼嫁は特殊な例外を除いては、家庭崩壊にまでは行きませんし、おうおうにしてそこはかとないユーモアが感じられます。
今後、本当に女性が強くなれば悪妻や鬼嫁なんて言葉自体がなくなるでしょう。
では
また、別のブログも書いていますので、よろしければお読みください。
クリックをお願いします。
にほんブログ村