葬式なんてしなくてもいい!(2)

昨日の続きです。

昨日の文章を読んで、葬式をしないなんて、罰が当たるぞ、と思う方もいるでしょう。

しかし、少なくとも日本の仏式の葬式には宗教的な裏付けはありません。

だから罰なんか当たるはずがない。

元来、仏教は葬式とはまったく関係がないんですね。

釈迦は死後のことは死んでみなければ知ることはできないとし、生前に死後について考え、語ることは無駄だと述べているくらいです。

ですから、他の仏教国で仏式の葬式を行なっているところはありません。

日本でもかなり昔は仏教は葬式とは関係がありませんでした。

ですから、法隆寺や薬師寺等のいわゆる古寺には墓地がなく、檀家もおらず、葬式も営なまないのです。

日本で仏式の葬式が広まったのは鎌倉時代以降のことだといわれています。

長い間、貴族を始めとする知識層に独占されていた仏教が、このころから人が死後に生まれ変わる「浄土」の思想を基本とする浄土宗によって庶民に浸透していった。

そして、密教や禅宗によって仏式の葬式が庶民に普及。

また、同時期に中国から輸入された儒教からも大きな影響を受け(特に祭壇、祖先崇拝)、徐々に現在の形になっていきました。

要するに、よく揶揄されるように、葬式仏教になったわけです。

そういえば、日本の葬式の祭壇はかなり豪華ですが、あれは浄土を模したものです。

長くなりましたが、ここまでが前置きで、本題の葬式費用の話に入りたいと思います。

私も20年ほど前に母親を亡くしました。

そのときは突然のことに呆然としていたために、すべてを葬儀業者に任せたんですが、かなりの大金を取られたんですね。

そのときはそんなものなのかなあと考えていましたが、後でやはり高すぎるんじゃないかと思うようになり、少し調べました。

それで、葬儀にどのくらいの費用がかかるかですが、2020年3月に実施された「第4回お葬式に関する全国調査(2020年)」によれば、全国平均で208万200円とのことです。

ただし、これには墓地の貸借料(よく墓地を買うといいますが、実際には寺から借りているだけです)と墓石料は含まれていません。

実は、この葬儀費用は世界一のレベルなのです。

他の国と比較すると(数字は同じ年のものではありませんが、大きな変動はないと思います)、アメリカ80万円、イギリス90万円、韓国130万円とやはり日本がぶっちぎりでトップ。

では、どうしてこんな金額になるのでしょう。

お金がかかるものを上げると、まず火葬場使用料および式場使用料、会葬者の飲食費用・返礼品費用、お布施(お寺・教会・神社など宗教者への御礼)いった感じになります。

お布施とは、お寺・教会・神社などへの御礼として納めるもので、具体的には、読経料・戒名料・心づけですね。

なお、会葬者から受け取る香典の総額の平均は、71万1,400円となっています。

ところで、他のものはいいとして、一体、戒名料とは何なのでしょう。

位牌や墓石に刻む、わけのわからない名前を付けてもらうだけでしょう。

そんなものが結構高い。

詳しくは触れませんが、ランクまであり、高いものは外車1台分ぐらいとのことです。

しかし、実は戒名には仏教的根拠はありません。

元々、戒名は人が仏教徒になったとき、つまり、出家者に授けられるものです。

そして、死後に故人に戒名を授けることについては、仏典に根拠はなく、決まりもありません。

私は、高すぎる葬儀費用の大きな部分を占めるこの戒名料や読経料、そしては祭壇設営料も要らないと思っています。

これらをカットすればかなりの節約になるはずです。

もう少し続きます。

では

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