「テイカー」には近づくな

  • 2022年6月21日
  • 2022年8月17日
  • その他

昨日の「信頼できない人の見分け方」の続きです(やはりYou Tubeの「うわさのゆっくり解説」チャンネルを参考にしています)。

昨日、「信頼できるかどうか自信がないときは、その人がFor Youなのか、For meなのかを見ましょう」と書きましたが、For meの人は「テイカー」であることが多いとされています(なにか新しい用語ばかり出してきてもうしわけありません)。

それで、この「テイカー」ですが、「ギバー」および「マッチャー」と共にアメリカの組織心理学者  アダム・グラント氏が、「人が豊かに生きていくための概念」に関わる重要な言葉です。

人間関係を考えるときに参考になりますので、ご紹介しましょう。

「ギバー」とは、他者を中心に捉え相手が何を求めているかを注意深く考えるタイプの人を指します。

見返りを期待することもなく、手を差し伸べ、与える、言わば「奉仕する人」です。

ギバーはさらに自己犠牲型と他者思考型の2つのタイプに分けることができます。

自己犠牲型は、 他者利益には興味が関心があるが自分の利益には無頓着で、人に与える一方で自分の利益を損なってしまうタイプです。

他者思考型は、 他者利益と自己利益の双方に興味関心があり、受け取るより多く与えるが、自分にもしっかり他者から還元されていく自己利益を損なわないタイプです。

一方、「テイカー」は、常に多くを受け取ろうと行動するようなタイプの人間を指します。

自分がより有益になるように持っていき、相手が望んでいることよりも自分の利益を優先していく。

テイカーは、世の中を「競争社会」として見なしています。

競争社会、つまりマウンティングの中で自分が他人よりも上にいたいという欲が強く、自分が上にいること=豊かさと考えている人が多いと言えるでしょう。

当然ながら、このテイカーは昨日書いた信頼できない人間ですから、近づくのはやめておいたほうがいいでしょう。

そして、「マッチャー」はギバーとテイカーの中間に位置し、常に公平という観念に基づいて行動します。

与えられなければ与えないし、何かをしてもらったら恩を返すというタイプで、自らの行動から損益が出ないようにと自己防衛します

では、このうち最も豊かになれるのはどのタイプでしょう?

答えはギバーです。

まあ、予想通りかな。

テイカーだったら面白かったのですが。

それはいいとして、最底辺で生活苦にあえいでいるのは、ギバータイプの人が多いんじゃないかといった疑問を抱く方もいるでしょう。

他人を優先して自らを後回しにするのですから、そうなるのもある意味当たり前じゃないかと。

しかし、3タイプのうち最も成功を収めるのもギバーなのです。

ギバーはまわりから評判が良いため、他人に奉仕したことが結局自分の成功として返ってくることが多い。

人に与えることの豊かさを知っているギバーに信用が集まり、豊かに発展していくのが社会の仕組みといえるでしょう。

もちろん、ギバーの全員が豊かになれるとは限りません。

とくに自己犠牲型のギバーは、自らを顧みることなく与え続けるため、相手がテイカーであったりすると、自滅してしまいます。

ギバーであろうとすることは非常にいいことですが、いつもいい顔をしていては、豊かに暮らしていくことはできません。

ときには、関係を切ってしまう勇気を持つことも必要です。

では

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