
敬愛するカズレーザーさんがYou Tubeの番組でお悩み相談をやっています。
彼は頭が良いとの評価が定着しているために勉強に関する相談を受けることが多いようで、その回では中学講座の講師をゲストに招いて回答していました。
カズレーザーさんは確かに頭がいいし、テレビのクイズ番組なんかでも常に優秀な成績を残しています。
しかし、私は彼の頭の良さよりもその視点というか、考え方のユニークさに驚くことが多いですね。
といっても、驚かせることだけを狙った奇を衒った極論を吐くわけではありません。
どちらかというと穏当な、とはいえ、そういう考え方もあるんだと気づかせてくれるような意見を述べることが多いんです。
例として、彼の悩み相談に対する答えをいくつ紹介しましょう(こちらはテレビ番組での相談で、前にも取り上げています)。
ある東大生女子の悩み:「女子力の磨き方がわからない」
彼の回答は以下のとおりです。
「料理ができる女子は、女子力が高いのじゃなくて、『料理が出来る子』ってちゃんとカテゴライズされる。で、取り分け出来る子は『気が利く子』ってちゃんとカテゴライズされる。女子力が高いってカテゴライズされる女性なんていない、もともと、嘘の概念。そんなこと気にする必要ない」
また、「常に将来のことを思い悩むクセがある」との相談に対しては、「みんな悩んでるね、将来のこと。生きててしんどくない?人間どうせ幸せになるのよ。ハッピーエンドに決まってるのに、なんでそんなバッドエンドにしたがるの?幸せの前提があるから不幸を見つけられる。不幸から目をそむければずっと幸せだからね。頭いい人は不幸を見つけるのがうまい。不幸から目をそらす努力が大事だと」と答えています。
どうですか、なかなか面白いでしょう。
前置きが長くなりましたが、本日のテーマである勉強についての相談に戻ります。
まず「息子(小5)がケアレスミスが多い。式は合っているのに、答えを間違えたり、足し算を引き算にしたり。ケアレスミスを無くす方法を知りたい」との相談です。
これに対して、ゲストの1人がとにかく何度も確認をすることと答えました。
まあ、確かにこれ以外に方法はないでしょう。
カズレーザーさんもケアレスミスが多いとのことで、これは点数の重要性を認識していないためなので、1点が本当に重要な意味を持つ、資格試験等のテストを受けるべきだといっていました。
また、別のゲストは「ケアレスミスをちょっとした間違いで許されるとか、軽く考えすぎている」と指摘。
「医師が手術でケアレスミスしちゃったでは済まない。これは重大なミスだ」
確かにそのとおりですね。
実は私もケアレスミスがものすごく多いんです。
今までどれだけ失敗してきたことか。
しかし、これは性格(おっちょこちょいでせっかち)からくるもので直らないと思います。
だから医師にはならないほうがいいでしょう(なれるわけがない)。
次の相談は「中学生の男の子が宿題をまったくやらない。毎日やらないといけないノートもやらず、『自分には夢がないので宿題をやっても意味がない』と・・・なんといえばいい?」です。
これは難しい。
よく勉強しろと母親にいわれて「今、勉強しようと思っていたのに、やる気がなくなった」と口答えをするなんてことを聞きます。
こういう子供は何もわかっていないんですね。
勉強は親のためにするものではありません。
自分たちの将来のためにするんです。
まあ、小学生や中学生に自分の将来を真面目に考えろといっても無理なのかも知れませんが。
とはいえ、自分たちの将来についてできるだけ、具体的に考えさせるように普段からくどいくらいにいい聞かせるべきでしょう。
勉強しないと将来、ホームレスになるしかないといって写真や動画を繰り返し見せるとか。
もう一つのモチベーションのあげ方として、いい学校に行くともてるといい聞かせるというのもありました。
昨日の文章にも少し関係しますが、親がいい格好をして、建前や正論を説いても、ぜんぜん響きません。
やはり、本能に訴えないと。
ここまでしてもいうことを聞かなければ、残念ながら諦めるしかないかな。
こう考えると、少し前に取り上げた、子供の行くべき道を勝手に決めたウィリアムズ姉妹の父親も、それほど悪くないのかもしれませんね。
では