男性の嘘にご用心

この間、知り合いの女性からなかなか興味深い話を聞きました。

彼女は30才くらいなのですが、結婚に憧れていて、いろいろな男性と会うようにしているんですね。

ただ、最近は嘘を吐かれることが多いそうです。

行政書士だと言っていたのに本当はニートだったり、年収2000万円との触れ込みがリストラされて職探しの最中だったり、IT企業の経営者のはずが実はフリーターだったとか。

しかし、これは彼女にも責任があります。

貧乏な暮らしには耐えられないとはっきり宣言していますから、当然、収入の低い男性と付き合う気なんかないわけです。

だから男性側もそれに合わせて、飾ったことを言うしかないんでしょう。

ここまで酷いかどうかは別にして、男性が職業や収入で見栄をはろうとすることは珍しいことではありません。

特に最近は合コンとか、ネットのお見合いサイト、マッチングアプリなんかで知り合うことが多いみたいですから、お互いに相手のことをほとんど何も知りません。

男性は、物凄く格好良くて、イケメンだったら問題はないのでしょうが、普通はステータスを誇るしか女性の気を引くことが出来ないでしょう。

女性もどうしても弁護士や医師などに惹かれる傾向がありますからね。

まあ、どっちもどっちです。

男は外見やお金じゃないなんて言っても始まらないでしょうし。

ところで、女性が自ら望んで騙されているようにしか見えないことが結構あります。

パリに住んでいた時の知り合いだったある女性はイタリア人と結婚していました。

仮にA子さんとします。

ご主人はモンマルトルの丘で絵を描いて売っていたので、それなりに収入はあったはずなのですが、いつも彼女にお金をせびっていました。

一応、そのたびに口実を考えていたみたいですが、ネタがなくなってきたためか、段々いい加減になってくるんですね。

たとえば、日本式経営のコンサルタントになるための研修を受けるのでお金が要るとか。

一時、フランスで日本式経営が流行ったことがあるんですが、勿論、そんな簡単に学べるものではありませんし、もちろん、彼はコンサルタントにはなっていません。

また、別の時はイタリアにいるおばあさんの遺産がもらえるのだが、その手続きに要ると言って結構な金額を要求。

それで本当にイタリアに里帰りしました(どこかに行ったことは間違いありませんが、イタリアに帰ったかどうかは怪しいもんです)。

当然というか、帰ってきた時は文無し。

国境で警官に見つかって、全額没収されたと言い訳したそうです。

こんなのは余りにも無理があって、嘘っぱちだと誰でもわかると思うのですが、A子さんはご主人の言うことをまったく疑いません。

別の女性、B子さんはアルジェリア人の男性と結婚していました。

それで、このご主人は女好きで、特に日本人の女性ばかり狙うことで有名だったんですが、B子さんは全然そのことに気付いていません。

「うちの旦那は仕事をしないで毎日ブラブラしているけど、女遊びだけはしないから」と本気で言っていましたから。

私たちとしても「そんなことはない、あんたの夫は酷い人で、いつも女の子のあとを追い回しているよ」なんて言えません。

結局、この二人は離婚しました。

その後にようやく真実に気が付いたようですが、遅すぎましたね。

これに似たような話は日本に帰ってきてからも、結構あります。

どう考えても騙されているのに、聞こうとしない。

女性は自分の信じたいことしか信じない傾向があって、そうなると誰がなにを言おうと駄目です。

まあ、彼女たちも本当はうすうす気付いているんでしょう。

ただ、認めたくないだけ。

こんな女性に下手に助言しようとすると反対に憎まれることがありますから、気を付けないといけません。

では。

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